自律神経
◎自律神経専門
ライフ治療院 松森裕司
TEL:052-877-5791
名古屋市緑区横吹町1022番地
診療時間 / 9:00~12:00 14:00~20:00
休 診 日 / 木曜・祝日・第3,4日曜日
【資格・業績】
鍼灸マッサージ師、鍼灸心理師(心理カウンセラー)
日本良導絡自律神経学会本部事務局
ドライニードル臨床研究会代表
松森塾塾長
1988年より松森塾を主宰、多数の臨床家を育成する。
個別対応によりモチベーションを上げる指導方法には定評がある。
その他にも鍼灸学会役員、企業提携治療院の設立、クリニック内診療室開設など多方面で活躍。
自律神経失調症の治療について
最初に、自律神経についてお話をしたいと思います。みなさんは、『植物人間で寝たきりで・・・』ということを聞いたことがありませんか。
これは自律神経のみで生命を維持している状態なのです。
自律神経とは、私たちの意志とは無関係に反応する器官(内臓・腺・血管など)を支配し、その働きを調節する神経です。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つの神経から成り立ち、身体全体に分布しています。
どんな臓器でも『交感神経と副交感神経によって二重に支配されています。』
つまり、心臓の働きで例えると、交感神経が興奮すれば心拍数が増え、副交感神経が優位になれば心拍数は減ります。
各々の神経は、やじろべいのように揺れ動きながら心身のバランスを保とうとしているわけです。
一般的には、交感神経が積極的な活動に適した状態をつくり、緊張や興奮している時、ストレスを過剰に身体が感じている時など特に強く働きます。
副交感神経は疲労や消耗回復に適した状態をつくります。
くつろいだり、食事後にも優位になります。あまりにも優位になりすぎても、アレルギー的な状態をつくり出してしまいます。
健康であれば交感神経と副交感神経のバランスがとれて全身の器官を調節できるわけですが、このバランスが何らかの原因で崩れてしまうことがあります。
これが、自律神経失調症といわれる症候群です。
この自律神経失調症は、いろいろな症状があるのに病院で検査しても何も異常がない場合に付けられる『診断名』であり、『病名』ではありません。
別名:不定愁訴とも呼ばれています。
要するに、はっきり医学的な原因は解らないけれど、自覚症状があるものを総称した診断名です。
専門書によると、もって生まれた虚弱体質により自律神経失調症になりやすい方(本態性)、性格的な要素が強くてなるもの(神経症型)、ストレス因子が強くてなるもの(心身症型)、抑うつ状態の時になるもの(抑うつ型)に分けられるとも書いてありますが、厳密に分けることは困難かもしれません。
私は、臨床上では、自律神経失調症単独で症状を現すものと 他の病気を患っている上で自律神経失調症も併発しているものとに分けて対応しています。
原因は、自律神経を支配している視床下部は、本能や感情をつかさどる大脳辺縁系に支配されています。
その視床下部が、外部の環境や精神的なストレスなどによって、本能や感情を抑制してしまい、視床下部を通じて自律神経を乱れさせることになります。
すべての病気は、程度の差はあれ、自律神経の乱れも同時に生じますので、あなたがお悩みの症状も、自律神経を調整する必要性があるのです。
あなたはこのような症状でお悩みではありませんか?
良導絡自律神経調整法の基礎知識:橋口修著より引用
自律神経失調症・心身症を日々研究しています
※2010年 日本東洋医学会学術総会にて【鍼灸の自律神経に対する効果】シンポジュウムの座長を務めました。「日本東洋医学会は東洋医学系学会の中で 一番大きな学会です。医師、歯科医師、薬剤師、鍼灸師、研究職など8970人の会員数を誇ります。」
※東洋医学関係者であれば誰でも知っている、医道の日本誌で【座談会 心の病と鍼灸】の司会進行を務めました。
自律神経失調症・心身症の治療
ここからが自律神経失調症でここからが心身症と区別するのは難しいと思います。当院では、良導絡自律神経調整療法の立場から、原因を自律神経の過敏性と調節能力の乱れと考えます。
知り合いの医師は、『 薬物で自律神経をコントロールするのは、安定剤や自律神経調整剤くらいで、薬物で無理やり自律神経の乱れを抑え込んだとしても根本的な解決にはいたらない。 』と話されていました。
また、感情と自律神経は密接な関係を持っていますが、患者さま側の、ストレスの受け止め方が改善されたり、ストレスになる原因が根本的に解消されなければ症状は軽減しないことになります。
では、どうしたら良いのでしょうか?
自律神経は生活のリズムと密接に関係しています。
唯一あなたが自律神経をコントロールできることはどんなことだと思われますか?
食事、睡眠、便通、適度な運動、ストレスをためないことに気をくばることと、呼吸法を意識することになります。
でも、ご自分で改善させようと思っても、続けるのも忍耐力が必要ですよね!(>_<) 失礼ながら至難の業ではないですか?
当院では、良導絡測定の結果、異常良導絡を鍼灸治療で調整して、自律神経の耐久力を高めバランスを整えていきます。
※ 薬のように自律神経の揺らぎを抑えこむのではなく、鍼灸刺激で反対にゆさぶり、その後 生体の治癒力が落ち着かせる
その後、下記『5快』を身体に自然に覚えてもらうために治療をおこないます。
『5快』が上手く生活の中で実践できるようになると、身体のリズムが整い、自律神経の過敏さや調節能力も安定してくると思います。
『5快』(心地よさ)を自然に身体が実施できるように、鍼灸治療で援助します。
“重要”5快 とは?
Ⅰ、快 食
腹八分の食事量で、食後身体が重くならない。起床時にも胃がもたれた感じが無く、美味しく朝食をいただける。上腹部、背部の反応点を治療
Ⅱ、快 眠
規則正しい睡眠時間で、熟睡でき起床しても、前日の疲れもとれている。頚肩こりの治療
Ⅲ、快 便
毎日定期的な排便、排尿があり、排便後、身体が軽くなりスッキリする。下腹部、腰部の反応点を治療
Ⅳ、快 動
年齢、体力に見合った運動ができる。仕事も充実感をもってすることができる。身体を動かすことで心身共に快適さを実感できる。ソフトな整体で関節の調整をおこない身体の動きをスムーズにする
Ⅴ、快 話
信頼できる人と話をすることで、こころの『こだわり』を発散することができる。鍼灸カウンセリング(対話)の実施